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ふたご育児が導いてくれた、私の道(前編)

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■今回の記事は…

同じ「多胎育児」でも、考え方や感じ方は人それぞれ違うもの。状況や環境によっても感じることは変わってくるかもしれません。このシリーズでは、それぞれの多胎育児にスポットをあててインタビューをお届けします。今回は、ふたごの男の子(現在6歳)のママ。初産での育児や、子どもたちの発達の不安に向き合いながら過ごしてきた日々のことなどを思いを伺いました。前編・後編でお届けします。

思いもよらなかったふたご妊娠

妊娠したのは結婚から10年目でした。双子だとは思いもしなかったのでとてもびっくりしましたね。妊娠初期に出血があり、安静にしなくてはならない日々がしばらく続いて、身体も心も安定しなかったです。ネットで双子妊娠について調べようかとも思いましたが、リスクについて書かれた情報があると不安になりそうだったのであまり調べませんでした。

妊娠8カ月くらいから、身体のむくみや高血圧の症状がでてきて、健診後に急きょ入院。その2日後、33週6日で出産しました。

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ふたごの命を守るプレッシャー

出産後は、しばらく実家で育児をしていました。実母がかなりサポートしてくれたので本当に助かりましたね。でも「親は私なんだ」とプレッシャーのような気持ちも感じていました。小さな赤ちゃんが2人並んでいるところを見ると、命を守る重い責任が自分にあるような感覚になり苦しくなることもありました。

今なら「もっと気楽にやればいいのに」と思えますが、当時は初めての育児で、しかも2人の赤ちゃんのお世話をしなければならないという状況だったので、かなり重くとらえていた気がします。
また、「本に書いてあった通りにやらなくちゃ」「保健師さんがこういう風に言ってたからそうしなくちゃ」というような気持ちが強かったです。常に睡眠不足だったこともあり、サポートしてくれた両親にイライラをぶつけてしまうこともありました。

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サポート体制が作れなかった赤ちゃん時期

里帰りを終えて夫がいる自宅に帰ったのは、生後7か月頃。帰宅後や休日は夫が一緒に育児をしてくれましたが、夫が勤務日で実母がサポートに来られない日は、ワンオペで、双子と3人で家に引きこもることもありました。外に出ると「もし何かあったら困る…」と思ってしまい、私だけで双子を連れて外出することが怖かったです。でも、家の中で子どもの泣き声を聞くことも辛くて、身体も心もしんどかったですね。

この頃「人を頼ろう」とは思っていたのですが、育児支援サービスなどの外部サポートとは日程が合わず、思うように利用できませんでした。近くに住む親族を頼ることも難しい状況だったりして、うまくサポート体制を作ることができなかったです。

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双子の発達について抱えていた不安

日々の育児の大変さに加えて、2歳頃から双子の発達にも不安を抱えていました。子育て広場に行った時には、他のお子さんたちと行動が違ったり、言葉が少なかったりしたので気になっていたんです。
その後、満3歳から通える幼稚園の入園面接に行った時に、名前を呼んでも振り向かない、絵本の読み聞かせの時に走り回って聞けないなどの様子が見られました。幼稚園側からは、選択肢の一つとして療育に通うことを勧められました。
そのことなどがきっかけとなり、3歳で発達検査を受けました。検査の結果、双子には約1年の発達の遅れがあることがわかりました。

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■編集部からひとこと
初めての育児で、ふたつの小さな命を必死に守ろうとしてきたママさん。後編ふたご育児が導いてくれた、私の道(後編)では、子どもの発達に不安を抱える中で、ママさんの支えになったことなどについて伺いました。
誰にも否定されず本音が話せる場所!lineオープンチャットで気軽にやり取りできる双子の部屋に参加する。
大人の声が聞きたいときに。音声でいつでも楽しく雑談できるバーチャル空間「oVice」でそばで話しているような感覚になれる双子の広場に参加する。

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