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支援者インタビュー これまで出会った多胎ママパパに、今日少しでも元気でいてほしい

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■今回の記事は…

サイト開設から1年を過ぎた「多胎チャンネル」。ライターとしてこれまで多くの多胎ママにインタビューをしてきたのが、榊真緒さんです。就職のため、この春ライターを卒業しました。大学時代から多胎育児支援に携わってきた榊さんに、どんな思いで活動を続けてきたのかお話を伺いました。

原動力は、これまで出会ったママパパひとりひとり

最初に多胎育児のことを知ったのは、大学3年生の時でした。ゼミの一環で多胎育児支援団体と活動していくことになったんです。学生だったので、それまで育児について考えたことはありませんでしたが、たくさんの多胎ママパパと実際に会ってお話を伺い、「こんなに大変な状況があるんだ…」と初めて多胎育児の現状を知りました。

「私にも何かできたらいいな」という思いが生まれ、多胎ママたちの声を集めて、ゼミの仲間たちと多胎育児専用のベビーカープレートを製作する活動などをしてきました。
育児経験のない私が、なぜ活動を続けてきたのか。それを考える時にいつも心に浮かぶのは、これまで出会ったママやパパの一人ひとりの顔なんです。「あのママに、あのパパに、今日少しでも元気でいてほしい」と願っています。

私は直接、ママパパの大変さを減らすことはできないかもしれない。でも「こんな風に毎日頑張っているママパパがいるんだよ」と伝えることはできるのではないかと思いました。発信することで多胎育児に目を向ける人が増えて、多胎ママパパが笑顔で育児ができる社会になってほしい。そんな思いで活動をしてきました。

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記事を書く時に大切にしていた“具体性”

多胎チャンネルのライターとして記事を書く時に意識していたことは、具体的であることでした。これから育児が始まる多胎プレママパパや、当事者ではないけれど多胎育児に関心を寄せている人が記事を見た時に、具体性がないとリアルに伝わらないと思ったんです。


例えば子どもたちの体調不良について、「双子や三つ子が体調を崩すと大変」と言葉だけで聞いても、何がどう大変なのかが見えてこないと思いました。そこで、「1人の子どもの家庭が1週間休むところ、双子の場合、時間差で風邪をひいてしまうと、2週間保育園を休む場合もある」「病児保育やベビーシッターも空きがなかったり、遠かったりして利用できず、長期間仕事を休まざるを得えないこともある」など、ママたちから聞いた具体的な状況を書くことで、多胎児との生活を想像できる記事にしたいと思っていましたね。

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1人でも多くの人に知ってもらいたい多胎育児のこと

「私のような当事者ではない人が伝えられることは何だろう」とずっと考えてきました。今思うことは、私が伝えることで意識を向けてくれる人もいるかもしれないということです。


実は就職活動の時、面接官に多胎育児について熱く語ったことがありました。学生時代に頑張ってきたことを聞かれて、少しでも多胎育児について知ってほしくて、気づいたら一生懸命に話していました。その時に、面接官の方が「そういえば、自分の家のお隣さんが双子だった。そんなに大変なことがあるんだね。今度話を聞いてみよう」と言ってくれたんです。私が今いる場所で伝えていくことで、1人でも多くの人が多胎育児に関心を持ってくれたらいいなと思います。

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多胎育児に携わったことで生まれた視点

私はたまたま機会があり多胎育児について考えてきました。その中で、社会の中で気づかれずに苦しい思いをしているママやパパの存在を知りました。多胎育児以外のことでも、こういう状況は多くあるのだろうと想像します。自分が知らないことに対して知ろうとすることや、その背景にある課題に目を向けることをこれからも大切にしていきたいです。

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■編集部からひとこと
これまでお話を伺ったママパパを思い出しながら「あのママに、あのパパに、今日少しでも元気でいてほしい」と優しく話してくれた榊さん。一人ひとりのママパパと真摯に向き合ってきたことが伝わってきました。「自分のいる場所で、これからも多胎育児について伝えていきたい」と言ってくれた榊さんを、とても心強く思いました。
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大人の声が聞きたいときに。音声でいつでも楽しく雑談できるバーチャル空間「oVice」でそばで話しているような感覚になれる双子の広場に参加する。

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