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発達検査を受け、双子には約1年の発達の遅れがあることが分かりました。その後、発達専門の先生がいる病院を受診したのですが、その時に先生がかけてくれた言葉が忘れられません。「お母さん、これまで頑張ってきたね。頑張っているね」と言ってもらえて、涙が出そうになりました。これまで必死で頑張ってきた自分を認めてもらえたような気持ちになりましたね。
子どもたちの発達についても、先生と出会えたことで「やっと子どもたちのことを分かってくれる人がいた」という、ほっとした気持ちにもなりました。
また、発達支援センターの保健師さんも親身になってサポートしてくれました。相談したその場で、すぐに必要なところへ電話をかけてくれたり、自分では知らなかった情報を提供してくれたりと積極的に動いてくださってとても心強かったです。
特性を持った子の双子の育児をする中で、一般的な考え方だけに囚われない視点を持つことができるようになったと思います。さまざまな特性を持つ子もいる中で「一般的」「普通」という概念の元で、一律に色々なことを求めていては、子どもも親も苦しくなることと実感しました。双子に向き合う中で「辛くなったら休めばいいし、やりたくないことはやらなくてもいい」と思えるようになったことは、私にとってとても大きいことでした。
また、育児をする中で、私自身の新たな夢ができたんです。双子の発達のことを通して心理士さんと接する機会が多く、心理学に興味を持ちました。今は育児をしながら、通信教育で心理学を学んでいます。今後は、子どもの発達のことで悩んでいる人たちの相談に乗ったり、支援先につなげられるような仕事ができたら嬉しいですね。双子を産んだことが、自分の人生につながっていると感じています。