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三つ子育児だからこそ得られたもの(前編)

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■今回の記事は…

同じ「多胎育児」でも、ママひとりひとりのストーリーがあります。このシリーズでは、それぞれの多胎育児にスポットを当ててインタビューをお届けします。今回お話を伺ったのは、初産で三つ子(現在14歳・女の子二人と男の子)を迎えたママ。前編・後編に分けてお届けします。前編では、初めての三つ子育児をどう乗り切ったかなどについて語っていただきました。

戸惑いの三つ子妊娠

三つ子の妊娠が分かった時は、嬉しさよりも頭が真っ白になるような感覚があり、とても戸惑いました。前の健診では、先生から「双子だと思う」と言われていたのですが、次の健診では「三つ子ですね」と言われて本当にびっくりしました。健診は夫も一緒に来ていたのですが、想像もしていなかったことに唖然としてしまい、2人とも何も考えられませんでしたね。

その後リスクの説明があったり、受け入れてくれる病院を新たに探す必要があったりしたので、ちょっとパニックのような状態でした。初産だったこともあり、なかなか冷静にはなれませんでした。精神的に不安定な時期もありましたね。妊娠3カ月頃にはお腹も大きくなってきて、体力的にもしんどかったのを覚えています。

1番不安だったのは、産後どんな生活になるのかをイメージができないことでした。三つ子の妊娠を周りに伝えると、「おめでとう」よりも「大変だよ」「大変だね」と言われることが多く、その言葉に押しつぶされそうになりましたね。
妊娠中には行政とのつながりも全くなかったので、何かしらのつながりを持てていたら気持ちが違ったかなと今は思います。1ヵ月半くらいの管理入院を経て、32週5日で出産しました。

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家族みんなで乗り切った赤ちゃん時期

三つ子全員が退院したのは、出産から3カ月後くらいでした。最初は三つ子の生活リズムがそろわなかったので常に寝不足でした。また、未熟児で生まれたので薬を飲ませていて、緊張感がありましたね。間違いがないように、薬の量やミルクを飲ませた時間などを記録していました。

夫は仕事がとても忙しかったので、実母が3カ月ほど一緒に住みながら育児をしてくれて、本当に助かりました。夫の両親も昼間に来てくれて、家族みんなで何とか乗り切った感じでしたね。ただ、みんなとても疲れていたので、育児支援サービスなどを事前に調べて利用できれば良かったと思います。

三つ子を妊娠した時から、金銭面のことも気になっていたので「なるべくお金をかけないように」と当時は思っていました。なので、積極的に調べてはいませんでしたね。でも、育児をする側の心の余裕はとても大切なので、最初の1,2カ月だけでも外部サービスを利用して、みんながゆとりのある育児をできたら良かったなと思います。

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助けられた義父母のサポート

生後3カ月以降は、実母は帰り、夫の両親がサポートしてくれました。朝から夕方まではお義母さんが来てくれて、夕方からはお義父さんにバトンタッチ。夜の寝かしつけまで誰かがいてくれる環境だったので、とてもありがたかったです。

寝かしつけの時にいてくれたお義父さんは、泣いている子を何時間も抱っこしてくれて、毎晩20時くらいまで付き合ってくれていました。1歳頃からは、お風呂の時間に来てもらったり、一緒に公園に連れて行ってもらったりと支えてくれました。また、三つ子のお孫さんがいるご夫婦がお手伝いに来てくれることもあり、本当に周りの方にサポートしていただきましたね。

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新鮮だった、家族以外の人との関わり

ある時、子育て支援も対象となっている地域ボランティアがあることを知りました。早速問い合わせをして、母と同世代の方に来てもらうことになりました。その方には、三つ子を一緒に公園に連れて行ってもらったり、私の話を聞いてもらったり、とても支えていただきましたね。

外部の方との関わりを持てたことで、新たな発見がありました。それは、自分では距離が近すぎて気づかなかった、子どもたちの成長や個性を教えてくれたこと。
サポーターさんが「こういうことができるようになっているよ」「こういうことが好きみたいだね」など、三つ子それぞれのことを伝えてくれることがとても新鮮でした。また、台風で天候が荒れた時などには「大丈夫?」と電話をかけてくれたこともありました。「家族以外にも、自分たちのことを心配してくれる人がいる」と思えてすごく嬉しかったですね。

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■編集部からひとこと
家族や地域の人たちに支えられながら、三つ子育児に奮闘されてきたママさん。お話を伺って感じたのは、一緒に育児を共有できる人がいることは、お世話の面だけではなくママの心の支えにもなるのだということでした。三つ子育児だからこそ得られたもの(後編)では、これまでの三つ子育児を通してママが気づいたことなどについてお伝えします。
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