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初めは、三つ子をベビーシッターさんに見てもらうのはお金がかかりそうだし、そもそも見てもらえる人を見つけるのも大変だろうと思い、利用をためらっていました。しかし、仕事をしながら3人を見るには限界があり、ベビーシッターさんにお願いすることは必要だと考えるようになりました。
そこで、まずはお試しで、近所で知り合った多胎ママさんが利用していたベビーシッターさんにお願いすることにしました。自分でお願いするベビーシッターさんを見つけることはハードルが高いですが、私の場合は近所の多胎ママさんの紹介で見つけられたので、安心して利用することができました。
ベビーシッターさんに初めてお願いするとき、何を頼めば良いのか皆さん悩むのではないでしょうか。私も何を助けてもらえば自分が楽になるのかすごく考えました。
初めは、とりあえず保育園のお迎えや、夕飯を食べさせてもらうことをお願いしました。夕飯については、あらかじめ子ども用のお弁当を用意しておき、それをあげてもらっていました。
利用を始めた頃、私は時短勤務で仕事をしていたので、時間的には保育園のお迎えに行くことはできました。でも、ベビーシッターさんにお願いできそうなことは、なるべくお願いするようにしていましたね。というのも、時短勤務で少し時間があるうちに、いざという時にお願いできるように準備をしておいた方がいいなと思ったからです。
三つ子が0〜1歳の時は、病気になることがたくさんあってすごく大変でした。私が職場に復帰したての頃は、夫の職場近くに病児保育があったので、病気になった子は夫に病児保育の送り迎えを任せて、私は元気な2人を保育園へ連れて行っていました。夫に病児保育への送迎を任せられたことは、育児の分担をする上でとても心強かったです。ただ、1人が治ったと思うとまた1人が風邪を引くということがよくあり、保育園が一緒になっても、2カ所通園が続いていました。3人を一度にお迎えに行ける時はすごく少なかったですね。
保育園からお迎えコールがあった時は、基本的には私か夫が行くのですが、どちらも難しい時は実母にお迎えを頼み、夫と私が帰宅するまで自宅でみてもらっていました。入院した時は、親が1人の子どもに付きっきりになるので、元気な2人をベビーシッターさんに任せることもよくありました。その頃には、子ども達もベビーシッターさんに慣れて、お迎えをしてもらったり夕飯を食べさせてもらったりする流れができていたので、助かりました。
子どもの病気の波が落ち着いた頃、夫の仕事が忙しくなり、あまり育児に関われなくなりました。育児の負担が少し私に偏ってきましたが、子どもが3歳になるまでは時短勤務で働いていたので分担はしやすかったです。また、その頃にはベビーシッターさんにお願いすることにも慣れていました。夫ができない時はベビーシッターさんに助けてもらい、それでも足りない時には実親に来てもらっていました。初めはお試しのつもりのベビーシッターさんでしたが、いないと育児が回らないくらい大事な存在になっていました。
「私は1人で多胎育児ができます」なんて人はなかなかいないと思います。人に手を借りないと回らないことが多いので、誰に何をお願いするかを考えることは大事です。私も自分の中で、誰にならお願いできそうか、何をお願いしたいのかといったことをいつも整理するようにしています。ただ、初めはとりあえず色々なことをお願いしてみて、これはできそうだとか、これは得意じゃないんだなとか、お願いする相手と試行錯誤を繰り返すことでだんだんとわかってきました。お願いする相手にも負担がなく「うん、やってあげるよ」って言ってもらえることは何かを突き詰めるのに、3、4年はかかりましたね。例えば夫婦間では、夫が寝かしつけの担当の日でも上手くいかない時があります。そういう時は、私が代わりにやるようにするなどしています。お互いがしんどいことや苦手なことを押しつけ合ってしまうと、ストレスになって喧嘩してしまいますからね。
育児に余裕が持てないのは当たり前だと思いますが、子どもたちの可愛いさを感じながら楽しく生活するために、心に余裕を作る努力をするようにしています。自分に余裕がないと、怒ってしまったりするじゃないですか。言うことは聞かないし、ご飯も食べ散らかすし、お風呂もぐちゃぐちゃにするし。そんな毎日を1人で抱え込むのは辛い。完璧を目指さないことは大事だとわかっているけれど、何もできていないと感じてしまうこともしんどい。だからこそ、周りの手も借りながら、しんどい気持ちを埋められると良いなと思います。何か1つでも任せられる人がいれば、大きな支えになります。私の場合は、実母に洗濯物を畳んでもらうなど、ちょっとしたことをお願いすることがあります。その「ちょっと」が多胎だから多いんですよね。ちょっとしたことでも、山盛りの洗濯物がなくなるだけでスッキリして、嬉しいですよね。