Powered byつなげる
|
私は予定帝王切開だったのですが、経過も順調だったので私の希望で出産1週間前まで働いていました。業種は飲食業です。人と接することが好きで、働くのが楽しかったんです。お腹はかなり大きかったのですが、家でじっとしているとお腹が張ってしまうし、ストレスを感じるので、動いていた方が楽でした。
あと、家にいて時間があると、ついネットで双子のリスクのことばかりを調べてしまいそうだったので、外で働いて気分転換している方が私に合っていましたね。飲食店だったので立ち仕事でしたが、その方が気分も良かったし、お客さんと話していると気分も晴れました。
元々外に出て人と関わるのが好きなタイプで、妊娠中も働くことが楽しかったのですが、双子を産んでから全く外に出られず引きこもりになりました。そのギャップが自分の中でとても大きく、ショックでもありました。
先輩双子ママさんに「産んだら半年くらいは外に出られないよ」と妊娠中に聞いてびっくりしたんですが、本当にその通りで…。それでも外に出たいから準備をするんですけど、すごく大変だったんです。2人分のミルクの用意もすごい荷物になるし、どこでも泣いちゃうし、結局外に出ても全然リフレッシュできないので億劫になってしまって、行かなくなりました。
1日中双子のお世話ばかりで「私は何をやってるんだろう」みたいな気持ちになってしまっていました。誰もこの状況を知ってくれないし、すごく孤独でしたね。毎日があまり記憶にないくらい、無の感情だった気がします。
双子が生後5カ月になった頃から夫の家業を手伝う形で働き始めました。最初は毎日仕事に行っていたのですが、仕事と育児と家事のバランスがつかめなくて自分の体力の限界を超えてしまいました。心も体も弱っている状態だったので、夫と相談をして仕事は一度休むことにしたんです。
半年以上お休みをして、仕事復帰をしたのは双子が1歳半くらいの時ですね。復帰後は毎日ではなく、週3で仕事をするようにしています。以前よりも大分ペースがつかめるようになってきました。
仕事の日は保育園に双子を送ってから、家に戻り家事をして少し休んでから職場に行きます。仕事が終わったらまた家に戻って、休憩をしてから保育園へ迎えに行っています。ちょっと休憩を挟むことで区切りをつけて次に向かうようにしています。
一度仕事をストップした経験から、バランスをとるために色々と対策をとるようになりました。仕事が繁忙期で忙しくなる時期にはファミリーサポート(行政が行う会員制の子育て支援サービス)を利用する時間を増やして自分の体力を温存させています。あとは、ひとりでお風呂にゆっくり入る時間を増やすこととか、ちょっとでもひとりになれる時間を作るようにしていますね。
仕事、育児、家事とやることがたくさんある中で、切り替えがとても大切だと思います。切り替える瞬間がないと自分はダメだということが体調を崩してから分かりました。なので、保育園へ迎えに行く前にちょっと一息ついたり、仕事が忙しくなってきたら家事の負担を減らしたりしてバランスをとることを意識しています。
少しずつバランスがとれるようになってきて、新たな仕事への希望も出てきました。今は製造業なのですが、私としては以前働いていた飲食店でまた仕事をしてみたいです。やっぱり人と接することが好きなんですよね。双子もまだ小さいので今ではないとは思いますが、良いタイミングでもっと違う世界に行きたいなと希望を持っています。