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夫の実家も私の実家も頼れない状況だったので、妊娠中は「どうやって夫婦だけで双子を育てていくんだろう」と不安が大きかったです。そんな中、地域の保健師さんが気にかけてくれて、とても親身になってくれました。妊娠中の不安や、今後の心配などを聞いてもらって大分気持ちが楽になりましたね。
以前「不安な時は周りを頼ることが大切なんだ」と感じた経験があったので、妊娠中の不安な気持ちも1人で抱え込まずに周りに伝えようと思っていました。思っていることを伝えないと困っていることにすら気づいてもらえないので、ヘルプを早めにだすことを意識していましたね。そうして妊娠中から行政とつながることができたのはとても大きかったです。保健師さんや夫に支えられながら、35週で出産しました。
生後3カ月頃までは、睡眠のリズムが整わず大変でした。双子は少しの物音でもすぐに起きて泣いてしまっていたので、自分の睡眠時間がとれず辛かったですね。泣き声が聞こえると責められているような気持ちになってしまうこともありました。
でも、周りにとても支えられました。夫はなるべく双子のお世話を代ろうとしてくれり、夜中の授乳をしてくれたりしていましたね。また、保健師さんが、利用できる育児支援サービスを具体的に教えてくれて、わざわざ申し込み書類を家に持ってきてくれたんです。その時に「私、このサービスを使ってもいいんだ」と思えて、大きな心の支えになりました。
双子が生まれて自分が変わったことがあります。それは、さまざまな事情を抱えた人に目が向けられるようになったこと。双子育児をする中で「外に一歩出ることさえこんなにも難しいんだ」と身に染みて感じてきました。自分がマイノリティな立場になったからこそ、多胎育児に限らず、ヘルプを必要としている方々がいることに気づけるようになりました。
色々な物やサービスにどんどん頼って、ママパパの心の余裕を作ってほしいです。自分が苦しいと子どもたちも苦しくなってしまうと思うので、ママパパが、まずは自分を大事にできたら良いなと思います。