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多胎育児のことを相談できる人が周りにいなかったので、思い切って地域の双子サークルに行ってみました。その時に、同じ多胎児を育てているママたちの話を聞いて「どこも似たような感じなんだな、自分だけじゃないんだな」と思えて、すごく心の支えになりましたね。
それと、保健師さんの存在にも助けられました。3歳児健診の時に育児相談を受けたのですが、その際に、保健師さんがただただ優しく話を聞いてくれて「大丈夫だよ」と言ってくれたんです。育児に自信をなくしていた時だったので、何だか自分を認めてもらえたような気がして、涙が出そうになりました。
赤ちゃんの頃から双子ベビーカーで積極的に出かけるようにしていました。双子育児で大変さを感じることもありましたが、「辛い」という気持ちのせいで双子育児の良い部分がまでが見えなくなってしまうことがとてももったいないなと思っていました。マイナスの方向ばかりを見ていると常にマイナスのマインドになってしまう気がして…。でも、プラスの方向から見ると楽しく考えられるのではないかなと思っています。
「双子だから難しいこと」もあると思うけど、「双子でもできること」に目を向けていきたいといつも考えていましたね。
子育て支援センターに初めて行った時、多胎育児はマイノリティなんだと感じました。周りはママ同士で仲良くおしゃべりしているのに、私だけ双子をお世話するのに精一杯で全然交流ができなかったんです。その時に孤独感を味わいました。
でも一方で、自分がマイノリティな立場になったからこそ、これまで目を向けられていなかったことに気づけるようになりました。世の中には多胎育児に限らず、さまざまな事情を抱えている方がいますよね。そこに目を向けて、みんなが少しずつ優しくなれれば何かが変わるかもしれないと思います。
頼れる人や物はどんどん頼って欲しいし、自分の気持ちが1番楽な状態で生きて欲しいです。子どもが生まれても、自分自身の感情も大切にして、「双子のママ」じゃなくて「自分」として生きて欲しい。”辛い時は「辛い」って言っていいし、「こうしなきゃ、こうならなきゃ」なんて思わなくていいんだよ”と伝えたいですね。