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不妊治療をして双子を授かりました。妊娠がわかった時は本当に嬉しくて、夫と一緒にとても喜んだことを覚えています。高齢出産だったので心配していましたが、妊娠経過は順調で、37週に出産しました。
出産後はすぐにワンオペ育児がスタート。双子を産んで、時間にまったく余裕がないことにとても驚きましたね。「授乳のことを考えると、外出は1時間しかできないな」など、常に時間を意識する生活をしていました。あとは、初めて2人が同時に泣いた時は戸惑いましたね。どうしても1人ずつしか抱っこしてあげられないので「仕方ないね、ごめんね」とよく子供に声をかけていました。
私自身、一卵性の双子として生まれました。双子の姉と、年子の兄がいて3人兄弟。我が子を見ていると、やっぱり自分の子どもの頃を思い出しますね。自分が双子として育ち感じてきたことが、育児のベースになっていると思います。
子どもの頃は、双子の姉がいつも側にいる安心感がありました。転校を経験したのですが、その時も姉がいたおかげで心細さはありませんでしたね。そして何より、自分の気持ちを1番話せる相手がいることを心強く感じていました。「自分が双子で良かった」と大人になった今でも思います。だから、双子を妊娠したと分かった時は、とても嬉しかったです。
一方で、寂しさを感じることもありました。3人兄弟なので、母と手をつなげるのは2人まで。私は引っ込み思案な性格だったので主張ができなくて、母と手をつなげないことが多かったんです。だからこそ我が子に対しては、「私はこの子たちの手をしっかり握ってあげたい」と強く思っていますね。
それと、洋服などが双子の姉と共用だったことに抵抗感がありました。まだ1歳で分からないかもしれないけど、我が子の服はそれぞれ別にしています。洋服やおもちゃでも「自分のものがあるんだ」と思えることが私は嬉しかったので。自分が子どもの時にしてほしかったことは、子どもたちにしてあげたいと思っています。
私が子どもの頃、母は仕事がとても忙しかったんです。夜勤もある仕事だったので、毎日とても疲れている様子でした。母と過ごせる時間が少なかったので、子どもの頃を思い出すと「お母さんが恋しかった」という気持ちが蘇りますね。
そんな思いを抱えていたので、大人になっても母にあまり感謝の気持ちを持てていませんでした。でも、自分も双子を産んだことで「お母さん、大変だっただろうな」と感じるようになりました。最近は母が、私や双子のことを気にかけてくれていて、「もしかしたら、私に対してできなかったことを、今、孫たちにやろうとしているのかな」と思うことがあります。これまでの母の苦労も今は感じることができますし、母なりに思いを寄せてくれている様子を見て、いまさらながら母への感謝の気持ちが湧いてきますね。
産む前は色々と考えて不安になることもあると思いますが、産んだ後のことを考えておいた方が良いと思います。内祝いのこと、おもちゃや離乳食のこと、使えそうな時短グッズのことなど。私自身は産まれた後は忙しくて、必要なものを検討する時間や買いに行く余裕もなかったので。必要なものの目星をつけておくと育児がしやすくなると思います。