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双子だと初めて分かった時は、信じられなくて何も考えられなかったですね。病院で「おめでとうございます」と言われた後に、すぐに双子の妊娠・出産のリスクの話をされてちょっとパニックになりました。早産になるの?とか、管理入院しなくちゃならないの?とか…。
ひとりの赤ちゃんの妊娠とは違う感じがして、初産でもありましたし、大丈夫なのかなと一気に不安になりました。夫も驚いていたし、経済的な不安もあったからドキドキしましたね。
妊娠が分かっただけでそのような感じだったので、出産後の生活まではイメージができなかったですね。今思えば、妊娠中に出産後のリアルな生活を聞いたり、利用するかもしれないサポートの情報を知れたりできたら良かったなと思います。
管理入院はせずに37週に予定帝王切開で出産しました。
正直産んでから「こんなに大変なんだ…」と思いましたね。母乳を出すのも痛いしお腹の傷も痛いし、双子は寝てくれないという状況で、すごく戸惑いました。特に辛かったのは、双子が泣くことですね。常にどちらかが泣いていて、一緒に泣くこともあったので、必死に泣き止ませようとしていました。初めての赤ちゃんだったし、「泣いたら泣き止ませなきゃ!」という気持ちが強かったです。
ただ生後3カ月間、実家に里帰りをしていたので、実母が一緒に育児をしてくれて心強かったです。夜も母がミルクをあげてくれたので本当にありがたかったですね。でも、夫の待つ自宅に戻ることになった時は不安しかなかったです。夫はかなり仕事が忙しく、自宅に戻ったら完全にワンオペ育児になることが分かっていたので…。
泣いた時に私1人で対応できるのかなとか、双子のお世話をしながら家事ができるのかなとか、戻った後の生活があまりに想像できなくて漠然とした不安に押しつぶされそうでした。
もっと実家にいたい気持ちもありましたが、母も疲れがたまっていると感じて…。2人の赤ちゃんを世話させてしまっている状況に申し訳ないと思っていました。自宅に戻るのが不安な気持ちは両親には言えなかったですね。話したら受け入れてくれたかもしれないけど、負担をかけるのは申し訳なくて。両親には甘えきれなかったかなと思います。
いよいよ始まった不安だらけのワンオペ育児。かなり気を張っていたからか最初は思ったよりも大丈夫だったんです。でも、知らず知らずのうちにやっぱり疲れがたまっていたようで、生後8カ月頃、双子の風邪がうつって体調を崩してしまいました。
子どもたちの後追いも始まって精神的にもすごくきつかったです。ずっと一緒にいなきゃならないし、常に泣いてるしで…。私、泣き声がとてもしんどくて、責められているように感じてしまっていました。当時は育児サポートなども利用していなかったので、ひとりで抱え込んでいて、体も心も全然ついていかずとても苦しかったです。
もうどうしようもなくて限界に達した時、市役所の子育て相談の部署に電話をしました。その時に対応してくれた方が、「よく電話してくれましたね」と言ってくれて、「ああ、電話をして良かったんだな」とほっとしたし、声をあげてもいいんだと思いました。