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不妊治療をしていたので双子の妊娠が分かった時は本当にすごく嬉しかったです。だけどその後、先生から双子のリスクの話が始まり不安な気持ちもありました。妊娠が分かって早い段階で大量に出血してしまい、数カ月自宅で絶対安静になりました。
そのままつわりがひどくなり、また数カ月安静の状態に。実家近くで出産予定だったので何とか里帰りをしましたが、病院の検診時に即入院になりました。
妊娠中は辛かったですね。妊娠中は周りから「双子は大変よ」って言われるから、分からないけれど漠然と大変なんだろうなというイメージしか湧かなかったです。
実際に産んでみて感じたことは、「赤ちゃんってこんなに泣くものなの?こんなに寝ないものなの?」ということでした。うちの双子はよく泣く子たちで抱っこすることが多くて、なかなか布団に置けなかったんです。
里帰りはしていましたが、基本夜は私1人で双子のお世話をしていたので、寝てくれない日は特にしんどかったですね。やっと1人が寝たと思ったらもう1人が泣き出してという状況の時は、これはいつまで続くんだろうって。今でもその時の状況や気持ちを鮮明に覚えているくらいきつかったです。
産後3,4カ月ほど里帰りをしていました。私が1人で対応できない時に実母が手伝ってくれていましたね。昼間は母が子どもたちが同時に泣いた時に1人抱っこしてくれたり、主に食事の用意などをしてくれたりしていました。夜はみんな寝ている時間だし、「自分ひとりで何とかしなきゃ!」という気持ちが強くて、辛くても自分から両親に「助けて」みたいなことは言えなかったですね。
双子が同時に泣いてどうしようもなくなった時に「この手を離したら…」って考えてしまった夜があって。その時に「でもダメだ…」って思って、とりあえず泣いている双子を布団に置いて、ちょっと深呼吸しなきゃって自分も泣きながら部屋の外に出たことがありました。それに父が気づいて母を呼んでくれて、子どもを抱っこしてくれて。気づいてほしいとは思っていたけど、なかなか自分からは言えなかったです。今思えば「もう無理!」と伝えれば良かったかなと思います。
このお話は「“頼っていいんだ”私がそう思える日までのこと」後編に続きます。