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夫は仕事がとても忙しく、双子が退院してからすぐにワンオペ育児がスタート。
双子のことや自分の気持ちなどを夫に話す時間もありませんでした。一度その気持ちが溢れてしまったことがあり「何のために夫婦でいるんだろう」と辛くなったことがありました。その時に初めて、妊娠中から夫に対して感じていたことや、私がどんな気持ちでこれまで過ごしてきたのかということなどをストレートに伝えたんです。
夫は戸惑いながらも謝ってくれました。その時に「夫は私の気持ちに気づいてくれなかったけど、私は私で夫に伝えてこなかったんだな…」とはっとしました。
その日を境に夫は少しずつ変わっていきましたね。何かに気づいて「これやっておこうか?」と声をかけてくれるようになったり、子どもの対応をしてくれることが増えたりしました。週末は子どもたちを連れて外に出て、私が1人で過ごせる時間を作ってくれることもありましたね。
私たち夫婦にとって、あの時の話し合いは大切な時間だったと思います。「ちゃんと伝えなくちゃ、伝わらないんだ」ということに気づきました。それまでは「私はこんなに一生懸命頑張っているのに、誰も気づいてくれない」と、夫にも子どもたちに対しても思っていました。でも、もっと相手の話も聞かないといけないと思ったし、自分も伝える必要があるんだとわかりました。そうじゃないと、どんどんすれ違っていってしまうんだなと実感しましたね。
夫の仕事は転勤が多かったので、我が家は数年単位で引っ越しをしていました。
私はずっとどこかに定住したいという思っており、昨年、私の実家の近くに引っ越しをしました。当初は夫が単身赴任をする予定だったのですが、夫自ら引っ越し先の近くで転職先を探し始めたんです。転職の意向を聞いた時は戸惑いました。夫が仕事にやりがいを持っていたことも知っていたし、安定もしていたので、経済的な面でも不安を感じましたね。
何度も話し合いましたが、夫の決意は固かったです。私が「本当に転職していいの?」と聞くと「大切にしたいのは、やっぱり家族と過ごす時間かなと思う」と夫が言ってくれて、新たな土地で家族みんなで生活をすることになりました。
幼少期から育ってきた地元に移住したので、私自身はすぐに新しい環境に馴染めました。「ママではない自分」を知っている昔からの友人と話せることも、良い気分転換になっています。実家がすぐ近くなので、子どもたちも毎日祖父母に会えるし、とても良い環境だと思います。何より私自身が安心して日々を過ごせていることが大きいですね。
双子の後に娘が生まれ、今は3姉妹です。大変だけど、毎日にぎやかですね。それぞれが話したいことがあるから騒がしいですが、それもまたおもしろいです。最近は「こういう普通の生活こそ幸せなんだな」と感じます。新たな地で、家族5人の生活を楽しんでいきたいです。