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夫は早朝から仕事に出て、帰りも遅いので、里帰りから自宅に戻った生後4カ月頃からはずっとワンオペ育児をしていました。自宅での育児がスタートした時は、夫の仕事が大変な時で、私も育児でいっぱいいっぱいで常にお互いがイライラしていました。
歩み寄る余裕がなくて、優しくなれなくて、ぎくしゃくしていましたね。「私はこんなに毎日一生懸命頑張っているのに、何で分かってくれないの!?」と当時は思っていて、夫はいつも私の機嫌を気にして、静かに帰ってきていました。
双子が赤ちゃんの頃は、夫に対して「どうして何もしないの!?」と思っていました。今思えば、赤ちゃんの頃は泣いても何も伝えているのか分からないし、夫もどう対応したらいいのか分からなかったのだろうと思います。でも、その時は私も余裕がなかったので、頼りたいのにうまい頼り方が分からずお願いができなくて…。自分でどんどん抱え込んで、夫との心の距離ができてしまった感じがしました。
当時を振り返ると、「もっとこうして欲しい」って具体的に伝えれば良かったなと思います。例えば「お風呂を洗って欲しい」とか「食器を洗って欲しい」とか。それを言葉にしないで、「こんなに食器たまってるでしょ、分かってよ!」という空気だけで伝えてしまっていたんですよね。だから私は、ただただいつも機嫌が悪いだけに見えていたと思います。
今なら、「今日は双子が騒いでいて食器を洗えなかったら洗っておいて」などと言えるます。分かりやすく、具体的に伝えれば夫はやってくれるので、そういうコミュニケーションの取り方をしていれば違っただろうなと思いますね。
双子が2歳になり、言葉も話せるようになってきたことで、夫がこれまでよりも育児に関わるようになったんです。何となくではあるけれど、夫が子どもたちとコミュニケーションがとれるようになってきたのがこの頃でした。
夫がひとりで双子をお散歩に連れて行ってくれる時間も増えて、その間に私はリフレッシュすることができるようになりました。私はとにかくひとりになる時間が欲しかったので、夫にもそれを伝えるようにしました。この変化で夫を信頼できるようになりましたね。
うちの場合は、夫にはあまり育児相談はしません。育児に悩んだ時は、保育園の先生や子育て相談の方に話します。夫はあまり深く考えない性格なので、私が悩んでいることとのズレを感じてしまって、イライラしてしまう時もあります。第三者に相談した方が自分が納得できるし、すっきりするんです。
逆に夫に話すのは、私が日々感じる気持ちですね。「双子にイヤイヤされて腹が立った」とか、「子どもたちが今日こんなことをしていてかわいかったよ」とか、感じたことをちょくちょく伝えています。
子どもたちが赤ちゃんだった時期は、夫と気持ちのすれ違いが多かったので、感情的な部分で共感し合うことができなかったんですよね。育児の悲しいことも嬉しいことも、全部自分の中だけで閉じ込めてしまっていた時期は、すごく悲しかったし、孤独でした。だから今は、夫と気持ちを共有できることを嬉しく思っています。
双子育児をしていく上で大事だと思っているのが、自分に戻る時間です。気持ちも体力も続かなくなってくるとイライラしてきてしまうので、パパに双子をみてもらっている間に自分ひとりの時間を作るように心がけています。
双子が3歳になって、やっと少しずつ自分自身を取り戻してきた感覚があります。それ以前は、ひとりになる時間があっても、家でとにかくゆっくりしたくて外に出る気力が湧きませんでした。でも今は、せっかくなら外出しようと思えるようになりました。